脇役〜「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」〜
公開日 : 2007年07月15日 17時40分
映画やテレビドラマを観るときに、気にかけていることが一つあります。それは、脇役の人々の描かれ方。どんなに面白いストーリー展開であっても、また、迫力ある映像であっても、脇役の存在感が薄い作品には、いまいち感情移入できません。はたして本作は・・・
「あたしは絶対に女優になるのよ!」 自分には特別な才能がある、そう思い込んでいる和合澄伽。高校の演劇部で自分が光らないのは、他の部員が下手だから! 田舎の町だから! そう信じている澄伽は、18歳で上京します。東京では明るい未来が待っているはずだった・・・ それから、4年の月日が流れます。そんなある日、彼女は両親の突然の死で故郷に戻ることに。どうやら、まだ大女優になる夢は叶っていないよう。東京で何かあったようで、しばらく実家で暮らすことになる澄伽。しかし、それは和合家にとって大騒動の始まりだった・・・ 特に妹の清美にとって。それは清美が4年前に,描いた漫画がきっかけでした・・・
本作の見所は、佐藤江梨子扮する澄伽のぶっ飛んだキャラクターですが、それ以上に存在感あるのが脇役陣。漫画を描くの清美(佐津川愛美)の鬼気迫る表情にも惹かれますし、何も状況が分からず戸惑いながらも、持ち前の天然さで前向きに生きている兄嫁の待子(永作博美)の笑顔にも心洗われます。やっぱり、物語って主人公だけでは面白くない! その思いを新たにしました(これは人生にもあてはまるのかもしれませんね)。