木を見て・・・ 〜「ダーウィン・アワード」〜
公開日 : 2007年12月16日 17時49分
生まれてこの方、二度ほど死にかけたことがあります。いや、生まれた時のドタバタも含めれば三度になりますか。幸運なことに、いずれも何とか死線を乗り越えて現在に至っています。事の次第は、恥ずかしく書き記せませんが、もし、死んでいたら、「ダーウィン賞」(馬鹿げた行動で死んだ人に贈られる賞)にノミネートされたかもしれません。
サンフランシスコ市警の優秀なプロファイラー(犯罪心理分析官)、マイケル。彼の脳裏から離れることができないもの。それは信じられない出来事を起こして華々しく散っていった「ダーウィン賞」受賞者たちの行動。
「なぜ彼らは、馬鹿な死に方をするのか?」今日も犯罪者の行動を分析しながら、「ダーウィン賞」受賞者へ思いを馳せるマイケル。そんなある日、マイケルは、大失態を。得意の行動分析で連続殺人犯を追い詰めたものの後一歩のところで、犯人の血を見て失神。刑事でありながら、血を見ると失神してしまうという弱点を持っていたのです)。マイケルを同行取材している映画学生は、「報道の客観性」を盾に、犯人を取り逃がす場面を一部始終撮影するだけ。
「『ダーウィン賞』受賞者たちを保険適用外にすれば、年2200万ドルの支払いをカットできる」
警察をクビになったマイケルは、「ダーウィン賞」受賞者たちを分析した結果を持って保険会社の入社面接に臨みます。「各地に存在する不可思議な案件を1ヶ月で証明すれば」会社から、その条件を与えられ飛び立つマイケル。相棒はちょっとシニカルな女性調査担当者シリ。一件目は、ジュースの自販機に押しつぶされたエリート社員のケース。単純な事故と思われたそのケースに「ダーウィン賞」の匂いを感じとったマイケルは・・・
「木を見て森を見ず、という言葉がありますが、中には、木どころか、葉っぱを見てしまう人がいます」以前、ラジオでそんな話を聞いたことがあります。一つのことがらにとらわれると周りが見えなくなる「ダーウィン賞」受賞者やマイケルは、「葉っぱ」派なのかもしれません(私もその一員かもしれませんが)。もっとも、「葉っぱ派」の中には、ある一つの分野に秀でた才能を発揮する人もいるとのこと。
「『ダーウィン賞』の人たちって早死にだけど人生楽しそう!」シリのこの言葉も、ある意味、真理。だけど、長生きしなければ、その才能は・・。時には、森を見ること、そう、周りに気を配ることも大切かもしれません。