母校 〜「ラストゲーム 最後の早慶戦」〜

公開日 : 2008年08月19日 12時09分

 新聞のスポーツ欄に小さく載っている大学野球の試合結果。いつも意識しているわけではないですが、母校(A大学)の活躍が気になり、目が行くことがあります。

   

 日本発祥のスポーツではありませんが、今や国民的スポーツとなっている野球。それが禁じられた時代がありました。それは今から六十数年前、太平洋戦争の時。「野球は敵国、米国の国技である!」 その一声で。 

  しかし、その野球に青春をかけている若者たちがいました。大学野球の華、早稲田大学と慶応大学の野球部員。試合がなくても、白球を追いかけて練習に明け暮れています。しかし、選手たちの聖地である野球場にも軍靴の響きが。昭和18年秋、兵役を猶予されていた大学生たちにも、出陣命令が降りたのです。徴兵検査まで残りわずか。そんな折、慶応大学の小泉塾長が早稲田大学野球部、飛田監督をたずねてきます。 

「戦場に駆り立てられていく若者たちに、せめて生きた証を残してやりたい」 出陣前に最後の早慶戦を提案したのです。小泉塾長と硬く手を握り合う飛田監督。しかし、その試合の前には、大きな難関が待ち構えていました。試合に反対する早稲田大学当局。その背後には、聖戦完遂を唱える文部省と軍部がひかえていました。はたして、澄んだ秋空の下で、試合開始のサイレンは響くのでしょうか・・ 

  

 北京オリンピックの真っ最中。かつて敵対した、そして今も敵対する国の選手が、ルールに則り、フェアな戦いを繰り広げています。その中には、リリーフ要員として活躍している、わが母校の後輩も。平和であることを願うばかりです。